コミケに学ぶ雰囲気の重要性
コミケで特に印象に残ったのが、なぜか居心地の良い会場内の雰囲気。
館内でも暑い・人混み・出口への列が全然進まないなど、物理的な環境はかなり苦しかった。
しかし、そんな環境なのに楽しそうな人ばかりが目に入った。
コミケで目当ての物を買う事よりも、コミケの現場に行く事が第一の目的になっている人が多いと考えられる。
コミケの現場の雰囲気を初めて体感したが、過酷な環境なのになぜか居心地の良さも感じた。
上手く言語化出来ないが、現地の雰囲気に触発されて私も居心地の良さを感じていた。
コミケの現場に行く事が第一の目的になるのも、何となく頷ける。
私にとって居心地の良い空間は、一人で居られる空間のみだったはず。
通勤電車など近くに人が居る環境は基本的に落ち着けず、長く続くと次第にパニック状態になる。
それなのに、人がすし詰めの空間で居心地の良さを感じていたのは、コミケ特有の雰囲気が影響しているのだろう。
雰囲気とは「一人で好きな事が出来る空間」など物理的な物と異なり、実体が無いが存在はしている。
そして私が初めて来てすぐに居心地の良さを感じたように、雰囲気に触れた人間の心に影響を与える速度が物理的な物よりも速い。
この経験から、私のような安定しない心理状態を改善するためには雰囲気が鍵になるのではないか?と考えた。
雰囲気について考えた事がこれまでの人生で無かったので、コミケのおかげで新たな視点を持つ事が出来た。
ストレスフルな状態の時は、その時にどのような雰囲気の環境に居たのかを考えてみよう。