精神障害者の就活、仕事記

精神障害者の就活体験談や仕事の話、アイデアを発信します。2019年4月より毎日記事をアップしております。

障害者自身が配慮してほしい事を進んで伝える?

 キヤノンの障害者採用ページに書いてあった文書だ。

私が働いている部署でそんな事を言ったら契約更新拒否に近付くのでは?と思ってしまう。

以下のページから一部を抜粋する。

global.canon

みなさんにお願いしたいのは、自ら進んで手を挙げ、自分で周りの環境を変えていく、という意識をぜひ持ってほしい、ということです。

いくら配慮をしていても、ほかの社員にはどうしても気がつかない部分があるでしょう。

障がい者の方の発言によって初めて、本当に必要な配慮とは何か、必要な助けとは何かを知ることができるのです。

「障害者との接し方が分からない部署もあるから、配慮して欲しい事は積極的に言ってね」

と書かれている。

障害者採用として働いている身としては、そんなお願いを積極的に言ったら印象が悪いのでは?と思ってしまう。

 

 私が障害者採用で働き始めて、そろそろ100日を経過する。(休日も含んだ日数)

しかし上司との会話が今でも上手くいかない。

以下のようにコミュニケーションが取れないためだ。

・相手の言っている事がよく分からない事が多い

・頭の回転が速い社員ばかりで会話の速度についていけない

 これには障害特性も絡んでいると医師からも診断を受けているが、相手の返答は大抵こうだ。

仕事が出来ない言い訳を障害のせいにするな

 不快な返答だが、相手がそう言いたくなる気持ちも理解出来ている。

そういった実体験があるため、障害者自身が配慮してほしい事を進んで伝える事はNGなのでは?と思ってしまう。

 

 まぁ、先述のホームページに書かれた「配慮してほしい事を積極的に言うべき」の対象が、仕事の出来る障害者のみに向けた話なのかもしれないが。

仕事が出来て利益を生む障害者ならば、キヤノンほどの企業でも配慮事項が多くても喜んで雇用し続けるだろう。

当たり前な話かもしれないが、障害者採用でも結局は仕事が出来るか?で採用や契約更新が決まるはず。